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地上の悲しみ
神さま
愛する幼児を失った母に会いました
子どもの病気の日々を
語りつづけていくとき
眼にいっぱいの涙があふれているのを
拭いもせずに
死にいたる日々の愛と悲しみの
言葉をききました
愛する者を失う苦悩に
生きた人たちは 多くいます
自分の心を、胸の奥の奥の底から
ひきちぎられていくような
痛みに耐えつづけた人たちです
この苦しみだけは
ほかの誰にも味わわせたくないと
切に、切に、思います
神さま、あなたの愛せられた
み子イエス・キリストが
あの十字架の道を歩まれたとき
あなたはどこにいましたか
あの十字架の上で、絶望の叫びを
あげられたとき
あなたはどこできいたのですか
神さま、あの日のあなたの痛みと
悲しみのひとかけらを今、感じています
私たちは、地上の耐えがたい悲しみをとおして
あなたの愛にいたるのでしょうか
悲しむ者のさいわいを今、教えてください
石井錦一 : 著 : 「祈れない日のために」 : 日本基督教団出版局
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